エクストレイル T31 × 純正ナビ MM312D-A にVTR入力を追加して、Bluetoothで音楽を聴けるようにした
うちのエクストレイル(T31)には、日産のディーラーオプションナビ MM312D-A が付いています。ナビは交換せずに、スマホの音楽を車のスピーカーで聴けるようにしたいと思いました。
MM312D-A にも Bluetooth はありますが、取扱説明書を見た限り電話(ハンズフリー)用で、音楽を飛ばして再生する機能はありません。AUX 端子(3.5mm)も付いていません。
そこで、ナビ背面に VTR 入力アダプターをつないで RCA 入力を作り、そこに Bluetooth レシーバーをつなぐことにしました。結果、ナビの音源を「VTR」に切り替えると、スマホの音楽が車のスピーカーから鳴るようになりました。
構成
スマホ
│ Bluetooth
▼
Anker Soundsync(Bluetooth レシーバー)── USB ── シガーソケットの USB 電源
│ RCA(白・赤)
▼
中継コネクター(アダプター付属)
│
▼
VTR 入力アダプター(RCA 白・赤を使用。黄色の映像は使わない)
│ ナビ裏 → グローブボックス裏 → 既存配線のグロメット → グローブボックス内
▼
MM312D-A 背面の空き端子
使ったもの
| 部品 | 型番など | 用途 |
|---|---|---|
| MM312D-A用 VTR入力アダプター(プレーンズシステム) | D-NVTR02-MM312D-A | ナビ背面に挿して RCA 入力を作る。ケーブル長 1.5m、RCA オス、メス-メスの中継ジャック付き |
| Anker Soundsync | A3341 | Bluetooth で受けた音を RCA で出す。RCA ケーブルは付属品を使用 |
| USB カーチャージャー | 手持ちのもの | レシーバーの電源 |
| 工具 | 備考 |
|---|---|
| エーモン 内張りはがし スタンダード(3504) | グラスファイバー製でしっかりしています。昔使っていた薄くて安いものは、経年劣化で折れてしまいました |
| ドライバー | 一般的なサイズのもの。ナビの固定ネジ用 |
| 養生テープ | パネルの縁の保護 |
アダプターはナビの型番で選びます。同じ MM312D でも、-W のほうは AUX 端子があるなど、外部入力の仕様が違います。
作業前に
- キースイッチを OFF にしてから作業します。取扱説明書にも、外部機器を接続する前にキースイッチを OFF にするよう書かれています。
- 私はバッテリーのマイナス端子は外さず、キー OFF だけで作業しました。取扱説明書によると、バッテリーとの接続が断たれるとラジオ局などのメモリーが消えます。どちらにするかはお好みですが、ナビ裏には電源のコネクターも並んでいるので、工具や端子を金属部分に当てないよう注意してください。
- パネルの縁は養生テープで保護しておくと安心です。
作業手順
1. グローブボックスを外して空きカプラーを探す(見つからず)
最初は、グローブボックスの裏に外部入力用の空きカプラーがあるのではないかと思って、グローブボックスを外しました。
ところがクリップが多くて、何がどこに引っかかっているのか分かりにくい。少しずつ外していきましたが、結局それらしいカプラーは見つかりませんでした。

2. ナビを外す
方針を変えて、ナビを外して背面に直接つなぐことにしました。
ナビ左のシルバーのパネルの縁に養生テープを貼って保護。センターパネルは、上側の左右に内張りはがしを差し込んでこじれば、ベコッと簡単に外れます。ナビ本体はネジ4本で留まっていました(たしか4本です)。

3. 背面のラベルを剥がす
ナビを引き出すと、背面の空いている端子に「別売の AV ケーブルキット…」と書かれたラベルが貼ってありました。AV ケーブルキットを付けるときはこのラベルを外すように、という内容なので剥がします。ここが VTR 入力の接続先です。

4. VTR 入力アダプターを挿して、ケーブルをグローブボックス裏へ
ラベルの下の端子に VTR 入力アダプターを挿し、RCA 側をダッシュの中からグローブボックスの裏へ下ろしていきます。


5. グローブボックスの中に出す(最初は穴を間違えた)
グローブボックスの奥には穴がいくつかあり、最初はそのひとつに通して「通った」と喜んでいました。ところが、手前の3つの穴はグローブボックスの通風穴(WARM/COOL の切替ダイヤルがある、冷暖房用の穴)で、配線用ではありませんでした。
正解は奥のグロメット(ゴムの通し穴)です。元から配線が通っているところに、少し無理やり一緒に通しました。


6. レシーバーをつないで電源を取る
グローブボックス内に Anker Soundsync を置き、付属の RCA ケーブル(白・赤)を、アダプター付属の中継コネクターでアダプターの RCA(白・赤)とつなぎます。黄色(映像)は使いません。
困ったのは電源です。グローブボックスの中に USB 電源がないので、レシーバーの USB ケーブルをグローブボックスの隙間から裏を回して、シガーソケットまで這わせました。なんとか届きましたが長さに余裕がないので、延長ケーブルを足す予定です。ナビの裏から USB 電源を取る方法も考えています。



7. 動作確認
ナビの AV ボタンを押すとソースに「VTR」が出てくるので、それを選びます。スマホと Soundsync をペアリングして音楽を流すと、車のスピーカーから鳴りました。音量や音質で特に気になることはありませんでした。
やってみて分かったこと
- グローブボックス裏には空きカプラーが見つからなかった。 少なくとも私の車では、ナビを外して背面につなぐのが近道でした。
- ナビ背面の空き端子には目印のラベルがある。 「別売の AV ケーブルキット…」のラベルが貼られた端子が接続先です。
- グローブボックスの手前の穴は通風穴。 配線は奥のグロメットから通します。
- センターパネルは簡単に外れる。 上側の左右をこじるだけです。ただ、内張りはがしは薄いものだと折れることがあるので、しっかりしたものを使うと安心です。
- レシーバーの電源は事前に考えておく。 グローブボックス内に電源がないので、USB ケーブルの長さか電源の取り方を先に決めておくと楽です。なお Anker の公式サイトには、Soundsync について「Micro USB を接続しながらの連続使用は避けてください」と書かれています。常時給電で使う場合は頭に入れておいたほうがよさそうです。
補足:MM312D-A の外部入力の仕様(取扱説明書より)
- 外部入力は別売の VTR ケーブルをナビ本体に接続する方式。端子は VIDEO IN(黄)、AUDIO IN 右(赤)、左(白)。
- AUX(3.5mm)は MM312D-W/MM112-W のみで、MM312D-A にはない。
- VTR の映像は停車中のみ表示。音声は走行中も出る。
- VTR の音声を聞きながら地図を表示できる。
まとめ
MM312D-A の背面にある空き端子に VTR 入力アダプターを挿し、RCA の音声に Bluetooth レシーバーをつなぐだけで、ナビを交換せずにスマホの音楽を聴けるようになりました。つまずいたのは、空きカプラーが見つからなかったことと、通線する穴を間違えたこと。残っているのはレシーバーの電源の取り回しです。
参考
- 日産 MM312D-A/MM312D-W 取扱説明書「VTR/AUX を使う」 https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/DOP/manual_mm312d-aw-15.pdf
- 日産 MM312D-A/MM312D-W 取扱説明書「その他(別売品)」 https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/DOP/manual_mm312d-aw-17.pdf
- 日産 MM312D-A/MM312D-W 取扱説明書「はじめに」 https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/DOP/manual_mm312d-aw-01.pdf
- プレーンズシステム MM312D-A用VTR入力アダプター(D-NVTR02-MM312D-A) https://item.rakuten.co.jp/plains-system/d-nvtr02-mm312d-a/
- Anker Soundsync(A3341) https://www.ankerjapan.com/products/a3341
- エーモン 内張りはがし スタンダード(3504) https://www.amazon.co.jp/dp/B09FL4J97C